【みんなで復習しましょう 太陽光発電・蓄電池の基礎知識④】太陽光パネルの寿命について

みなさま、こんにちは!

福島県田村市ガソリン・灯油・LPガスはもちろん、車検・タイヤ・オイル交換から太陽光発電・蓄電池のことまで全て私達にお任せ!!

有限会社佐々木商店の安田です。

 

本日のテーマは「太陽光パネルの寿命」についてです。

太陽光発電に興味があり太陽光パネルや蓄電池の導入をご検討中の皆様にとって、太陽光発電システムの寿命に関する疑問や悩みは尽きませんよね。本記事では、「太陽光発電 寿命・劣化」に焦点を当て、その仕組みや劣化の防止策について詳しく解説していきます。

 

1.太陽光発電の普及と寿命について

太陽光発電は環境に優しく、持続可能なエネルギー供給の象徴として急速に普及しています。地球温暖化対策やエネルギー自給率の向上を目指す中で、多くの家庭や事業所が太陽光パネルを導入し、クリーンな電力を生み出しています。

しかし、太陽光パネルも長期間の使用により劣化が進みます。この劣化は主に気象条件や紫外線の影響を受け、発電効率の低下を引き起こす可能性があります。したがって、太陽光発電のシステムを設置した場合でも、定期的で適切なメンテナンスが欠かせません。

 

壷阪寺 出所引用先:日経BP

 

長期的に稼働している有名なところでは奈良県の壷阪寺があります。

壷阪寺では1983年「自然エネルギーで観音様を照らしたい」という当時のご住職の思いから、大観音石像を照らす照明の電源として設置されました。

特に東日本大震災後、再生可能エネルギーへの関心が高まる中、材料メーカーなどの見学などが相次いでいました。太陽光パネルの耐久性を研究するうえで、その劣化状況などは、研究室では得られない貴重なデータだからです。実は、壷阪寺の太陽光発電システムは、シャープの太陽光パネルに関する品質管理や製品開発にとっても、すでに重要な役割を果たしています。参考までに当時の記事を見てみましょう。

 

2011年(29年目)の測定結果は40枚中2枚に20%以上の出力低下がみとめられたものの9割以上のモジュールは10%以下に収まっており、40枚の平均出力低下率は6.43%である。

<引用元:マテリアルライフ学会誌・太陽光モジュール耐久性の現状>

 

シャープでは、壷阪寺などの太陽光パネルに使われている、セルやバックシート、封止材など、主要な4つの部材について材料ごとの劣化状況も調べた。その結果、それぞれが最も劣化が激しい場合、20年の稼働で出力が13%低下する可能性があるというシミュレーション結果になった。「20年で13%の出力低下は最悪の場合で、実際のフィールドでの実績では20年稼働で5~6%の出力低下に留まっている。壷阪寺の28年で6.43%という出力低下もそれを示している」<引用元:日経XTECH>

 

太陽光パネルの実際の出力低下率はシミュレーションよりはかなり低く30年以上経過しても80%以上の出力は維持される可能性が高そうです。

 

2.太陽光パネルの寿命に影響する要因

太陽光パネルの寿命を最大限に引き延ばすには、いくつかの重要なポイントが存在します。まず、正確な設置と配向が鍵となります。最大の日射量を確保するために、地域の気象条件や日射角を考慮し、最適な設置角度や方向を検討することが重要です。

さらに、定期的な点検とメンテナンスの実施は欠かせません。太陽光パネル表面の塵や汚れ、損傷した部品の早期発見と修復が、寿命の延長につながります。定められた周期での点検スケジュールを設け、専門家による点検を行うことで、問題の未然防止が可能です。

2.1 素材の選定

太陽光パネルの素材は、その性能や耐久性に直結します。シリコンや薄膜太陽電池など、さまざまな素材が存在しますが、それぞれ異なる特性を持っています。高効率なシリコンパネルは、長期間の使用においても性能が安定している傾向があります。素材の選定は、将来的なトラブルを回避し、寿命を延ばす上で鍵となります。特に最新の技術や素材の進化にも注意を払うことが必要です。

2.2 環境条件(気候、気温など)

太陽光パネルは屋外に設置されるため、気象条件が寿命に与える影響は非常に大きいです。極端な気温、強風、雨、雪などがパネルにダメージを与え、劣化を促進します。特に高温環境ではデグレーションが進みやすく、低温では素材がもろくなる傾向があります。設置地域の気象条件を十分に考慮し、適切な保護策や設置方法を検討することが寿命を延ばすために重要です。

2.3 メンテナンスの重要性

太陽光パネルの効果的な運用と長寿命を実現するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。パネル表面に付着する塵や汚れは日射効率を低下させ、定期的な清掃が必要です。また、点検作業によって不具合が早期に発見され、修復作業が行われることで、寿命を延ばすことが期待できます。インバーターなどの補助機器も定期的な点検が必要であり、効果的なメンテナンス計画の策定が寿命延長に繋がります。

 

これらの要因をトータルで考慮し、太陽光パネルの選定から設置、そして運用・保守までを総合的に管理することで、寿命の最大化が可能です。しっかりと計画を立て、専門的な知識を駆使していくことが、太陽光パネルの効率的な利用と長寿命に繋がります。

 

3.太陽光発電寿命に関する誤解と真実

太陽光発電にまつわる誤解が広く存在しますが、これらを正確に解説し、真実を明らかにしていきましょう。

一つの誤解として、「太陽光パネルの劣化が進むと、発電効率が急激に低下する」という意見が挙げられます。しかし、実際には太陽光パネルの劣化は緩慢であり、適切なメンテナンスや定期的な点検によって、効率の低下を最小限に抑えることができます。

もう一つの誤解は、「太陽光発電の寿命は非常に短い」というものです。しかし、適切な素材や設置、メンテナンスが行われた場合、太陽光パネルは通常25年以上もの寿命を持ちます。長期にわたり安定して発電を続けることができるため、投資対効果は非常に高いと言えます。

正確な情報を知ることで、太陽光発電への不安や誤解を払拭し、安心して導入できることが期待できます。科学的なデータや実績を基にした情報を元に、太陽光発電の真実を理解しましょう。

 

まとめ

今回は、太陽光発電の寿命に焦点を当て、寿命を延ばすためのポイントや、誤解について詳しく解説しました。太陽光発電を導入し、クリーンエネルギーを活用する上で、正しい知識とメンテナンスが鍵となります。最後までお読みいただいた事で、安心して太陽光発電を導入・ご利用いただければ幸いです。

 

太陽光発電の寿命に関する詳細な情報を知りたい方は、ぜひ当社お問合せください。また、太陽光発電を検討しているご家族の皆様には、ぜひこの記事を共有していただき、クリーンエネルギーの普及にご協力いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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そんなお悩みがありましたら、ぜひ佐々木商店までお気軽にご相談くださいませ!

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

 

太陽光や蓄電池のメリットは過去の記事でご紹介していますので、そちらも併せてお読みください。

 

 

■【今さら聞けない!】スマートハウスってどんな家?

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■【気になる経済メリット】蓄電池導入による電気代削減はどのくらい?計算してみた! 第1章

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