こんにちは、福島県田村市で車検・タイヤ交換・オイル交換から太陽光・蓄電池のことなら私達にお任せ！！

有限会社佐々木商店の安田です。

 

今回は、年度の下期ということで蓄電池の基礎知識を不定期ですが復習したいと思います。

 

 

 

第1回は蓄電池の種類についてお話ししたいと思います。

 

蓄電池は、電力を蓄えることができる装置で、再生可能エネルギーの利用や非常用電源など、様々な用途に利用されています。

蓄電池は多様な種類があり、それぞれの特性に応じた用途があります。以下では、代表的な蓄電池の種類について解説していきます

 

 

①鉛蓄電池 　鉛蓄電池は、最も一般的な蓄電池の一つです。主に自動車やUPS（無停電電源装置）などで使用されます。

鉛蓄電池は、正極に鉛酸、負極に鉛を使用しており、硫酸水溶液を電解質として使用します。

鉛蓄電池は、安価であり、大容量化が容易であるため、広く普及しています。ただし、充放電サイクル回数が少ないため、寿命が比較的短いという欠点があります。

 

②ニッケル・カドミウム蓄電池 　ニッケル・カドミウム蓄電池は、鉛蓄電池と同様に一般的な蓄電池の一つです。

主に携帯電話やデジタルカメラ、電子辞書などの携帯機器で使用されます。

ニッケル・カドミウム蓄電池は、正極に酸化ニッケル、負極に水酸化カドミウムを使用しています。

鉛蓄電池と比較して、充放電サイクル回数が多く、寿命が長いという利点があります。

ただし、カドミウムが有害物質であるため、環境面での問題が指摘されています。

 

③リチウムイオン蓄電池 　リチウムイオン蓄電池は、現在最も一般的に使われている蓄電池の一つです。

主にスマートフォンやノートパソコン、電動自転車、電気自動車などに使用されます。

リチウムイオン蓄電池は、正極にリチウムコバルト酸塩やリチウムマンガン酸塩などの化合物を使用しており、充放電効率が高く、

高いエネルギー密度を持つことが特徴です。また、充放電サイクル回数が多く、寿命が長いため、携帯機器から電気自動車まで、

多くの製品に使用されています。ただし、リチウムイオン蓄電池にもいくつかの欠点があります。

例えば、過充電や過放電、高温下での使用などによって、膨張や発火などの問題が発生する可能性があります。

また、リチウムは地球上で希少な元素であるため、資源の枯渇や価格上昇などの問題も指摘されています。

 

 

④ナトリウム・硫黄蓄電池 　ナトリウム・硫黄蓄電池は、リチウムイオン蓄電池に代わる次世代の蓄電池として注目されています。

ナトリウム・硫黄蓄電池は、正極にナトリウム、負極に硫黄を使用しており、ナトリウム硫黄化合物を電解質として使用します。

ナトリウムは地球上で豊富に存在する元素であり、リチウムに比べて安価で入手しやすいため、資源の問題が解消される可能性があります。

また、高エネルギー密度を持ち、充放電サイクル回数が多く、寿命が長いという利点があります。

しかし、ナトリウム・硫黄蓄電池にもいくつかの課題があります。例えば、ナトリウムは酸素と反応してしまうため、

空気中で保管することができないため、密閉された環境下で使用する必要があります。

また、硫黄は酸化されると不純物を含む硫酸が生成されるため、電解液の純度が高くなければなりません。

 

 

⑤フローバッテリー 　フローバッテリーは、液体の電解質を循環させることで充放電を行う蓄電池です。

フローバッテリーは、液体の電解質をタンクに入れておき、電気を使うときは電解質をポンプで循環させて電気を取り出し

充電するときは逆に電解質を逆流させて充電します。フローバッテリーは、容量が大きく、安定した電力供給が可能なため、

太陽光や風力発電のような再生可能エネルギーの蓄電に適しています。

また、充放電サイクル回数が多く、寿命が長いという利点があります。

しかし、フローバッテリーにもいくつかの課題があります。例えば、電解質が漏れると腐食や環境汚染の原因になるため、

管理が難しいという点が挙げられます。また、フローバッテリーの効率は比較的低く、大きなタンクが必要なため、スペースを取るという問題もあります。

 

以上が、代表的な蓄電池の種類についての解説でした。蓄電池は、再生可能エネルギーの蓄電や、

電気自動車などの電動化に不可欠な技術であり、今後ますます重要性が高まることが予想されます。

今後も、新しい蓄電池技術の開発や改良が進み、より高性能な蓄電池が実用化されることを期待しましょう。

 

 

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